2014年7月8日火曜日

2014年 今年の夏期講習会で目指すこと


 2014年も、もう半分が過ぎました。
 そして中学校では、期末テストが終わりました。
 そんなわけで、シローズでも夏期講習会を準備する時期になりました。


 今年の夏期講習会も例年同様、小学生クラスでは「問題の処理能力を上げる」、中学生クラスでは「入試で高得点を取る」ことを目標とした指導内容となっています。結局何をしたいのかと言えば、小学生クラスも中学生クラスも高校入試に対応できる「思考力」の養成です。高校入試に必要なのは、「知識」だと、多くの保護者の方はお考えになるかもしれません。確かにその部分はあると思うのですが、「知識」を使うためには、どうしても「思考力」や「処理能力」が必要だと思います。

 この思いは、私の中で最近とくに強いものになっています。たぶん小中学校の授業が、クラス運営という大きく強い方向に向かっている中で、「思考力(処理能力)」とは違う方向に進んでしまっているということが原因だと思います。当然、塾の先生たちもこの状況に気づいていると思います。何とかして、生徒の「思考力(処理能力)」を上げないと成績の上昇はない。それは分かっても、それが出来ない環境になってしまっている。あるいはそれを恐れている。
 なぜそうなってしまうかといえば、「思考力(処理能力)」を求めすぎると、塾に通っている生徒たちは、いままで自分が行ってきた学習習慣との間にギャップを感じることになってしまう。ギャップは生徒たちを悩ませる原因になり、その悩みは塾の定着率の悪化につながります。だからいくつもの塾は、この「思考力(処理能力)」を求める方向に消極的になってしまっているのではないでしょうか。安行地区・新郷地区ではなおのこと、小学校や中学校も前述のクラス運営を求めざるを得ない環境のためから、本気で学力の上昇を考えることが出来なくなっている。その結果、保護者にとって最後の頼みの綱である塾も、生徒たちの定着率を心配するために「思考力(処理能力)」を上げる指導が出来なくなってきているのではないでしょうか。

 「思考力」や「処理能力」をパソコンを使って説明させていただくと、より分かりやすいかもしれません。
 パソコンには演算速度やメモリーの容量というものがあると思います。一般的なパソコンでは情報を保存していくと、やがて重くなってしまい、動きが悪くなってしまったりフリーズしてしまう(固まる)という状況が起きてしまうと思います。いま一般的な安行地区・新郷地区の小学生や中学生たちは、高校受験のための勉強をしていく過程で、こうした状態になってしまう可能性が高くなってしまっているのではないだろうかと思えるのです。どんなに知識の量を増やそうとしても、肝心なポイント(この問題が解ければこの範囲の入試問題が解ける)を理解する時点で、フリーズしてしまう(固まる)生徒たちの割合が多くなっているのではないでしょうか。
 この部分の解決がなければ、いくら勉強をしても成績は上がらないでしょうし、もしかしたら高校受験も大学受験も内申点や偏差値では計れない「思考力」の力が問われてきているようにも思います。大学受験において偏差値50の高校の生徒が、偏差値60の高校の生徒に太刀打ちできないケースがほとんどないのも、もしかしたら知識の量の差ではなく、むしろ「思考力」の違いとも考えられるようにも思えます。

 これを書いている今日、私は日中に大宮にいました。さいたま市にある私立高校が越谷のレイクタウンに移転し、校名を変更するという。同時に姉妹校である女子校の方も校名が変わる。その説明会に出席してきました。説明を聞いて感じたのが、ものすごくシステムナイズされているということです。新校舎の間取りから、授業のカリキュラムまで、おそらくかなり有能な先生方が、時間と労力を使って考えているという印象を持ちました。合格目標の大学とその合格者の人数まで達成の目標が決められているあり様です。

 ただ疑問に思ったのが、前述のカリキュラムと合格目標の大学とその合格者の人数でした。はたして偏差値45〜55くらいまでの生徒たちが、予定しているカリキュラムを消化することが出来るのか? またその結果として、目標とする人数を大学に合格させることができるのか? との疑問です。良い授業を行い、半強制的に補習を行ったとしても、どうやって「思考力」や「処理能力」を持たせることが出来るのかとの思いにかられました。

 それだけ「思考力」や「処理能力」はやはり重要だと思います。それも中学校在学中までに身につける必要があると思います。できれば小学生のうちに身につけるべきものなのかもしれません。とくに安行地区・新郷地区の小学生と中学生たちは、この「思考力」や「処理能力」の部分で深刻です。その深刻さは、たぶん保護者の皆さんが考えている以上です。夏期講習会を前に、いま私の頭はその「思考力」や「処理能力」をどうやって上げるのかということで占められている状況です。

 当然、夏期講習会を受講される生徒の皆さんには、ときには厳しいことを言わせていただくこともあると思います。また中学生クラスでは、求める家庭学習(塾の教室で勉強していただいても結構です)も生徒のレベルに合わせながらも、少ない量ではないと思います。それを塾長である私と講師たちと私の家族が作る「妙に暖かい雰囲気」の中で指導をさせていただきたいと思います。
 講習の具体的な内容を書かせていただきますと、以下のようになります。詳細については、メールか電話でお問い合わせください。


「小学生算数ゼミ」
・7月23日〜25日、29日〜8月1日の計7日間、16:20〜17:20または17:30〜18:30
・塾生は塾使用の通年テキストを、塾外生は講習テキストを使用します。分からない問題
    は、ヒントを伝えながらじっくり考えてもらいたいと思います。


「中1、中2復習ゼミ(英語・数学)」
 ・7月29日〜9月1日の計14日間、中1生19:10〜21:35 / 中2生 19:10〜22:00   
    ・基本的に生徒3人までの、学力に合わせた講習テキストを使っての個別授業です。


「中1、中2テストゼミ(英語・数学・国語)」
 ・7月29日〜9月2日の計14日間、中1生19:10〜21:35 / 中2生 19:10〜22:00
    ・3教科のテストと学年別の解説を繰り返し行う講座。解説が終わりしだい英語・数学
        の講習テキストの演習を行う。


「中3ゼミ」
 ・7月29日〜9月2日の19:10〜22:00計23日間 / 15:10〜18:00計8日間
 ・上の復習ゼミとテストゼミを組み合わせた講座。講習テキストを使用した中3の1学
        期学習範囲までの復習と成績優秀者には通常テキストを使った先取り学習を行う。


「中3復習ゼミ」
 ・7月29日〜9月5日の期間、履修生が2人以上であれば、受講日と授業時間を相談させ
        ていただきます。