2018年6月16日土曜日

英語でなく、国語の世界2018.6

いまの高校1年生から大学入試が変わる。
よく言われているのは、センター試験がなくなり、英語では民間の試験が導入されるという。ここで言う民間の試験には、「書くこと」、「読むこと」、「聞くこと」だった現行の試験に「話すこと」が加わるという。その影響からか、英会話をメインとする塾に通う小学生たちが増えてきているらしい。
ただ具体的にどんな問題が出てくるのか?ということに関しては、高校の進学担当の教員や、予備校等で教鞭を執る一部の人たちにしか分からない。いや想像できない…というのが現実ではないか。小学生や中学生、そして現高校1年生の我が子を持つ一般的な保護者には、???…というのが正直なところだと思う。ただ今回の大学入試改革は、非常に大きな改革であり、その後に小学校や中学校の指導要綱が変わることからも、わずかな変化などではなく、もしかすると、これまでの「勉強ができる」という言葉の意味を変える変革になる可能性がある。

主に高校受験の生徒たちに学習を教えるシローズでも、やはり塾長はかなりこの大学入試改革に敏感になっている。今年から一部のクラスで、英語の授業の時間を倍にしてみたり、夏期講習で国語の授業時間を増やしているのも、そして来年からは小学生の英語クラスを新たに作る準備をしているのも、この大学入試の変革が高校入試に影響を与えるであろう…変化と、一般的に言われる「勉強ができる」という言葉の意味に変化が訪れるであろうことを見越してのことだ。
では高校入試の場において、何が変わるのか?というと、まず問題文が複雑になり、その量が増えてくる。国語だけでなく、国語力とは無縁だったはずの数学や理科そしてある程度は関係していた社会まで、問題文の量が増え、文章が複雑になってくる。
あと英語において、入試問題中の高得点を取るには、どうしても語彙力(ごいりょく)が必要になってくる。問題中の長文が長くなったり、より長文自体が複雑になったことで、単に知っている単語の数ではない…広い理解が必要となってきているように思う。

それと中学校の学習範囲ではない時事的な問題が出される可能性がある。例の日大のアメフト部の問題に絡めて忖度のことだとか、国会で審議されている…18歳成人についてなどということが県入試に出されるかもしれない。それも受験生たちに、それについての意見を述べよ…的な種類の問題が出される?。
例えば国語の作文で、AI(人工知能)についての意見を述べよ。とか、この種類の問題は英語の英作文や社会の問題で出される可能性があるし、数学や理科でもAIに関連した内容が出される可能性は大いにあると思う。
そのためにはご家庭でどのくらいの時間、NHKのニュースを見ているのか?などということが高校受験の合否に関わってくると思うし、例の英語の語彙力や国語の読解力のためには、ご家庭の中で話されるボキャブラリーの豊富さなどということが問われてくるのではなないか。
シローズでも塾長としては、もうテキストの解答を読み上げるだけの講師はいらないと思っている。解答に関連して時事問題を説明し、それに対する質問が聞ける。あるいは講師がそのタイプでないとしたら、生徒たちの心の声に耳を傾けるような講師が必要となってくるのだろう。

結局のところ文科省や知識人と呼ばれる人たちは、学校教育を社会に出てから役立つ内容に変換することを考えているのだと思う。そしてこのことは、かなり大きな変革になる可能性がある。
どうしても気になってしまうのは、社会の動きに敏感反応できるご家庭の子だけが流れについて行くだろうし、それとは反対に社会の動きを敏感に読み取る力がないご家庭では、子供たちは時代に取り残されてしまうのかもしれない。塾にも同じことが言えるのだろう。これまでのように安易にテキストを進めるだけの塾は生徒を大いに減らすだろうし、安易に教えたいことだけを教えるようなな塾も同じだろう。世の中の流れを敏感に感じ取れる塾だけが、生徒を集め続けることになるのではないか。
やっぱり国語なのだと思う。国語力でもなく、子供たちの日本語の語彙力を形成させる環境がどうしても家庭には必要となってきている。日本語の語彙力が英語も社会も、関連が薄いと思われがちな数学や理科であっても、かなり必要になってくるはずである。
埼玉県では、英語のリスニングや英作文、そして国語の作文の配点が上がってくると思われるが、大学入試とは違って、「話す力」を問われるまでにはまだまだ時間が掛かるはずである。
ということは、小学生たちが習う英会話にどれだけの価値があるのか?ということが、やはり疑問になってきてしまう。リスニングは高校入試の場で問われてはいるものの、いま問われているのは英語に親しむことでなくて、英語の語彙力の方だと思う。その語彙力を身につけさせるのに必要なのは、日本語の言葉の数ではないだろうか。
それを思う時、ご家庭の判断の重みをどうしても考えてしまう。

シローズアカデミー ホームページ で、塾の内容がご覧いただけます。https://sirozacademy.net

1 件のコメント:

  1. casino bonus codes | CasinoGrounds
    CasinoGrounds Casino Rewards codes. We will update this page about the rewards 원주 출장샵 for you at CasinoGrounds Casino. 김해 출장마사지 We 전라남도 출장마사지 have 동두천 출장안마 the 구리 출장안마 codes. CasinoGrounds Casino.

    返信削除