2013年2月26日火曜日


「塾のはじまりは、小学生から」

 子どもたちに勉強を教えるようになってから、20年が過ぎた。
 シローズアカデミーなるやや仰々しい名前をつけてから、約17年が経つ。そう初めはお兄さん先生と呼ばれていたはずなのに、いつの間にか、見た目も年齢も初老のおじさんになってしまった。

 塾を始めてから今日までの間に本当にいろんなことがあった。たくさんの子どもたちが塾に来てくれて、そのうちの何人かはアルバイトで僕の右腕になってくれた。彼らはまるで自分の一生の仕事先のように、本当に塾の運営を考えて精一杯働いてくれた。彼らがいなければ、僕が塾を続けることはできなかったのではないか…それが偽らざる今の正直な気持ちである。
 そしてたくさんの保護者の皆様にも助けていただいた。何人もの保護者の方から僕は塾を続ける勇気をもらったし、まるで僕が生徒であるかのように、社会のこと、教育のことを教えてくれた保護者の方もいた。
 でも中には誤解や、本当にそんなつもりはなかったのに、たぶん僕が保護者の皆様のプライドを気づかぬうちに傷つけてしまったのだと思う。もちろん行為的などという意識はまったくなかったし、そのときの僕もたぶん必死に子どもたちに向き合っていたという自負だけはある。でも結果として、僕から離れていってしまった保護者の方もいた。そしてそれは、僕と子どもたちとの分かれも意味する。その度に僕はひどく落ち込んだし、その度に反省を繰り返している。

 そしていま、もう一度この仕事に心底向き合おうと思っている。
 ここしばらく、どこかで思いが伝わらないことを、諦めに似た気持ちで通り過ぎてきたことがあったように思う。それをシローズアカデミーを始めた頃の気持ちにリセットしなければならないと思っている。

 いま一番に気になるのは小学生たちの算数のこと。
 小学生にとって、学力のバロメータとも思える算数の力の低下が甚だしい。たぶん個々の学力以前に、小学校の算数授業のレベルの低下があるのだと思う。安行地区の小学校が、子どもたちの学力の成果以上にクラス運営を重視せざるを得ない状況になっているのではないだろうか。そんな気がしてならない。そうした中で、保護者の皆さんの大多数がお子さんの算数の力に疑問を持っていない気がする。でも実際には、安行地区の小学校に通う子どもたちの大半が、中学校入学後の数学に着いていけない可能性がある。
 去年の公立高校入試、数学の平均点は初めて4割を下回って36.5点だった模様。他の4教科に比べて異例の低さだったことに驚く前に、安行地区の中学生の何割がこの36.5点を上回っているのだろうか。おそらく全中学生の1割程度ではないか。そんな予測が成り立つほど、安行地区の2つの中学の進学実績は、その1校のかつての卒業生である私が悲しくなるほどの問題を抱えている高校を中心としたままだ。

 私はこう思う。小学生のうちから高校受験を頭に置いた算数を中心とした勉強をしていれば、子どもたちは将来に対して希望を持って生きていけるのではないかと。
 ここで必要なのは真面目に、考えることを重視して、計算問題ではなく文章問題を中心に勉強をすること。週1回から2回塾に来て、家で解いてきた問題の採点と解説を受ける。間違えた問題は必ず家で塾の先生の説明を思い出して復習をし、また次のページからの問題を進める。そして次の塾の授業でまた採点と解説を受ける。
 家庭学習の習慣について、もしかしたら今の小学生の皆さんにとっていちばん難しいことなのかもしれない。ただ授業の雰囲気として、「家で問題を解いてきて、授業中に先生から採点をしてもらう」というのは当たり前なんだという雰囲気を作れれば、子どもたちに家庭学習を習慣付けさせることは、それほど難しいことではないと思う。もちろんこれには、保護者の方々の理解が必要だと思う。

 これを安い授業料で実現する。家庭学習の習慣ができている子には、週1回でもいいと思う。もしもそれが不安であれば週2回のクラスをお選びいただきたい。
 60分週1回のクラスで月額4,500円(税別)、60分週2回のクラスでは月額8,000円(税別)、小学校2年生とさせていただきたい。どうでしょうか?

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