2018年6月1日金曜日

「志望校合格2018.6 中3の11月までは英語と数学に集中する」

来年の228日木曜日に、いま中学校に通う中3生たちの公立入試が行われる。誰もが合格することを望み、不合格となることなど少しも望んでいないはずである。
ではどうすれば合格できるのかというと、ただ学習時間を増やせばいいというわけでもなく、何の教科にどんな内容の学習をどんな風に行っていくのか?ということが重要になってくるのだと思う。とくにいまは、小学校からの学校授業が2020年の大学受験改革に向けて動いている時であり、昨年の入試では川口北以上の受験者たちの入試問題である選択問題の英語で、大きく難易度を上げた。でも考えてみると、数学はゆとりの教育が定着した15年以上前からかなり難易度と問題の視点を変えてきている。他の教科はというと、国語でも理科でも社会でも記述問題が増えていくだろう。この3教科は年によって難易度を上げることがあるのかもしれないが、とはいえ、ほとんどの中学生たちにとっては、英語と数学の2教科の成績が、他の3教科の成績に反映されるようである。
反映されるとは、国語・理科・社会の得点が英語と数学の得点に近づくという意味である。シローズの生徒たちの場合、毎年中3の10月、11月の3科の成績が12月、1月の5科の成績にかなり近づいている。たいていの場合は10月、11月の3科の塾内での順位が、1月の最終の北辰テストの5科の塾内順位になるという状況が毎年見られているのだ。

これは国語・理科・社会という3科の学習をしなくても、英語と数学の学習の成果によって自然に成績が上がってくるという意味ではない。やはりある程度は行う必要がある。ただやはり国語という教科はたいていの場合、英語・数学の学力を形つくっているという意味合いがあるし、理科と社会においては、英語と数学ほど高校受験に対応できる学力を身に付けることに時間がかからないという側面があるように思う。
シローズの場合、上位の高校へ受験する生徒に対して、できる限り中学2年生からの理科・社会の授業の履修を進めている。また国語が英語と数学に比べてひどく学力差が出ている生徒に対して、中3の2学期に集中的な学習を行わせているという状況もある。
そして入試の実施が2月末から3月の初めになっているという現在の埼玉県の現状を思うと、私立高校の受験が終わる1月23日頃から2月いっぱいまでの30数日がある。国語・理科・社会の3教科の中で苦戦している科目がある場合には、この期間に集中的な学習を行うこともできるはずだ。

なぜシローズが、中3の塾生たちに英語と数学を中心に学習させているかといえば、それはこの地域の地域性が関係しているように思う。
2学期になり、あと志望校まで偏差値を3上げなくては…となった頃、なぜだか英語と数学の偏差値が下がりだすという状況が、この地域にはよくあるようである。英語では長文の問題が難しくなり、数学では図形の問題の出題が増えてくる。きっとそれに対応できなくなるのだと思う。
シローズの場合、英語と数学で2学期以降の北辰テストで70の偏差値を取れる生徒が減ってきた。1学期には何度か70を取れていた生徒が9月以降、とくに11月以降になると65から68くらいの偏差値に、また60の偏差値が取れていた生徒が57から59程度で安定してしまうという傾向が出てきている。この辺がこの地域の中学生たちの浦和・大宮・一女への合格を難しくしている要因だし、同様に市立川口や越谷南への合格を難しくさせている要因になっている。

だから高校受験が5教科で行われるかと言って、比較的成果が出やすい理科と社会の学習に集中するのはとても危険である。その生徒の得点の状況にもよるが、11月までは英語と数学の学習の割合を7割以上、12月でも5割以上、年明けから私立入試までが10割、私立入試後から公立入試までが英語と数学が3割で理科・社会が6割、国語が1割というところがベストな割合ではないだろうか。

それから、あまり毎回の北辰テストの科目別の結果に、保護者が右往左往されない方がいいと思う。国語が上がれば…とか、社会がこうなれば…とか、受験の度に返却されるデータを見ながら、科目別の学習の割合を子供たちに指示する保護者が最近増えてきているように思う。私立の確約の時期になると、なおさらこうした傾向が出てきている。気持ちは分からないわけではないが、お子さんの学習の状況と出される問題の傾向によって、やはりこの時期の偏差値は小さく(3から4程度)上下動する。もしも大きな上下動(8程度)であれば対策を考える必要はあると思うが、小さな上下動は目を瞑るべきである。何よりも、受験生であるお子さん自身が自分の成績の状況をしっかり把握できるようになるというのが合格の条件になるのではないか。

シローズアカデミー ホームページ で、塾の内容がご覧いただけます。https://sirozacademy.net

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