2020年3月28日土曜日

小学生たちの気になる動き2020.3

先日のブログ(シローズ塾長のブログ「算数と数学の話2020.3」)でも触れさせていただいたことだけれど、僕はきっと小学生の生徒の皆んなに算数の指導をするときに、高校受験というフィルターを通して見ているのだと思う。
高校受験の数学を考えているのか? というと、実は数学だけではなくて、国語も理科もそして英語や社会のことまで考えながら、毎日小学生の皆んなに算数の指導をしている。

ここでの高校受験は特別な高校へ入るというものではなくて、例えば川口東に入る力の生徒さんが川口に入るとか、川口に入る生徒さんが市立川口や越谷南に入るとか、もしかしたら浦和や一女を目指す生徒が出てくるかもしれない…というあくまでもこの地域の中学に通う子供たちの高校受験での話である。

だから小学生の皆んなとの算数の授業は小学校のテストで高得点をとることを目指しているわけでもなくて、高校入試時に数学で高得点を取ってもらうということでもなくて、高校入試に向かうとき、あるいは高校に入学してからの日々の授業で必要な考える基のようなものを身につけてもらいたいと思っている。

そのためには、算数の文章題を解くことを普通の感覚で解いてもらうようになってもらわなくてはならないし、最近増えてきている…なんだか問題文がやけに長い、まるで国語の問題のような算数の文章題に慣れてもらわなくてはならないと思う。
あとここが重要なのだと思うのだけれど、一見まるで分からないような問題を考えて考えて、答えに近くことに慣れないといけないと思う。
こうした経験って、中学入学後に英語や国語や社会や理科いった他の教科でも役立つ能力を身につけてもらうことに役立つようである。
頭が生まれつき良いとか悪いとか、そんなどうでもいいことなど度外視して、物事を落ち着いて考え、自分なりの答えを出す経験は必ずこれからを生きる力になるはずである。

でもそんな僕がちょっと首をかじげてしまうことが、少し前から起きている。
これまではあまりなかったことが、最近小学生たちの中で急に広まっているような気がする。そしてこのことは、もしかしたら小学生とその保護者の中では常識となっているのかもしれない。

テキストのページをただ進めようとする小学生が、何だか急に増えてきている。
ページを進めることは良いことだと思うのだけれど、あまり考えないで、正解が出ないままページを進めようとしている生徒が多いような気がするのだ。
「そんなに進めなくていいよ。じっくり考えて、答えが出てから次のページをやろう」
と、その度に言っているが、ちょっと目を離すと先のページを進めている生徒がいたりする。

それと子供たちが分からない問題を保護者の方に聞き、保護者がそれに答えるという流れができているような気がする。
それ自体は問題ではないのかもしれないが、保護者が教える時、どうしても考え方ではなく、解き方になってしまっているような気がする。
どちらも長い目で見たとき、子供たちにとってはあまり良い結果にならないと思う。

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