ここ数年、たぶんコロナ禍以降、あるいはアクティブラーニングの導入後と言った方がいいのかもしれないが、僕の想像を超える勢いで、塾の近くの中学校は大きく変化してきている。
具体的には、大きな学力の低下と生徒たちの学習意欲の低下である。
学力については、中3からの入塾生徒でも蕨や浦和西に合格させることができたのが、いまでは川口高校が危うくなってきている。
一番の原因は中学授業の低下だと思うのだけれど、それだけでなく生徒たちの学習意欲の低下もまた大きな問題となっていると思う。
ただ安行の場で塾を続けている僕には、近くの中学の、そしてそこに通う子どもたちの変化が自分の想像を超える速さで変化してきていると思っている。
学力のこともそう、生徒である子どもたちの変化もそう、それから先生たちの姿まで変わってきたのではと、その中学の卒業生である僕にはやや不思議な感覚を持って眺めている。
その思いが、安行中 my Love という大それた題の身勝手な文章を書く原動力になっているのかもしれない。
中3生の保護者会の場で、通信制高校の説明が取り入れられたという。
ここ数年、通信制高校への進学者が増えてきていることが原因らしい。
もはやその中学では、通信制の高校への進学者が無視できない数まで膨らんできているということだろう。
全日制に進むか、定時制に進むか、それとも通信制に進むのかは、個人の自由であるのだから、他人が口を挟むべきことではないのだけれど、そこには学力という物差しが大きく関わってきているような気がして、どこか納得できない。そしてそこまできてしまっているのか?との驚きがあった。
いまこの地域の中学生たちの学力は、ものすごく低下してきている。
一例を言えば、小学生範囲の計算問題を理解できていない中学生たちが急に増加してきてしまっている。
5年前までの理解できていない子どもたちの割合が、いまは出来る子の割合になった。そんな印象すらある。
とくに×+÷−が混じった四則の計算にいたっては、ほぼ正解となる生徒の割合は1割程度となった気がする。
以前のように塾に来てくれている生徒たちに、方程式の文章題や関数といった入試必須の内容を週末の補習の場で教えることがなくなってきていて、いまでは週末の補習の場では、小学6年生の分数が入った計算や正負の数の難しい計算ばかりを僕はホワイトボードに向かって解いている。
放っておけないという気持ちが、還暦過ぎの男の身体と頭を休めるための休日の時間を自分の意思として返上している。
その状況があるから、確かに指定校で大学を選ぶ高校がこの地域では進学校と呼ばれて久しいし、そうした高校の数学がやけに暗記が多い内容になっているという事も聞いている。
でもそのレベルの高校への合格が高嶺の花になった感が強くなった昨今、そのレベルの高校に合格することの難しさをなんとか克服したいと思っていた僕の思いのはるか先まで、この中学の状況は行っている。
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