2013年3月8日金曜日

春期講習会を前にして


シローズに入塾して70前後まで偏差値を上げ、高校入学後も希望を持って頑張っている元生徒たちには、ある特色があるように思います。まず体力がある。入試直前のとくに11月以降、睡眠時間5〜6時間程度でも体調を崩さない。それでいて疲れているという様子を見せない。ときどき眠そうなとき(自習中や授業中、気づかぬうちに寝ていること)もあるけれど、妙な暗さがなくて体全体から明るさが出ている。つまり誰から見ても根暗には見えない雰囲気があったように思います。
 そして問題の成績のことですが、中学の成績と入試の力(いわゆる偏差値)が別物であることを理解している。これは本人だけでなく、その保護者も理解していることが大切です。いくら生徒である子どもたちが偏差値を上げようと努力していても、例えばお母さんの興味が定期試験ばかりに向かっていては、偏差値を上げる勉強に継続性がなくなるわけですね。ただ私は定期試験の成績であるとか、内申点と呼ばれるものを無視しようとしている訳ではないです。ただそれが絶対条件ではないと言いたいだけです。
 受験のために偏差値を上げるための勉強をする。この努力は、もう小学校高学年からする必要がある。いまの小中学校の授業のレベルを考えると、それは十分にあると思います。そうして偏差値を上げる過程で、内申点が上がっていくのが理想であると思います。ここで大切なのは内申点が先にあって、その後に偏差値があるのではなくて、その逆だということ。いまの川口市内の一般的な中学校の授業レベルで、65以上の高校(蕨・越谷北以上)に合格しようとすれば、あくまでも偏差値の上昇が先にならないと難しい。その後に内申点の上昇と維持が必要になってくる。内申点が先だと、受験までに偏差値が間に合わない可能性が大いにあるから。やはり保護者の方たちがあまり定期試験の順位に敏感になり過ぎないことが大切だと思います。「前回は3位だったのに、今回は10位になった。なんで?」なんて思わないで、お子さんを信用してもらいたいと思います。どんな中学生であっても、よほどの天才でもない限り、たいていの子は偏差値を上げる勉強をすれば内申点は下がるものです。安行地区の中学ならなおさらです。ですから、定期試験の1番は必要ないのかもしれません。その証拠に、塾で浦和高校や浦和一女に合格した過去の生徒たちも、中学で常に定期試験が1位ではなかった。内申点は合否のためではなくて、むしろ高校入学後の成績のために必要なのだと思います。いま内申点の必要性って、たぶんそれですね。高校入学後の中位以上の成績を維持できるか? これにはやはり、中学での内申点が必要だと思います。でも定期試験1位までは必要ない。3位でもときには5位でもいいと思います。
 さて、25年度入試が終わりました。自習のために来ていた生徒のために、朝早くからついていた蛍光灯は、いまでは授業中しかつかなくなりました。あれほどスイッチが入れっぱなしであったエアコンのスイッチもいまはオフのままです。
 誰か自習に来てくれる頑張り屋の生徒はいないでしょうか。春季講習会を前に、心の底から募集をさせていただきます。




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