今回の投稿で、「この地域」という言葉を使わせていただいていますが、こんな風にご理解をいただきたいと思っています。
主に安行中と安行東中の状況を想像して、この言葉を使っています。
その2中学周辺の中学校、例えば東中であれば1割減で、戸塚2中学もやはり1割減、神根中と鳩ヶ谷に至っては2割減程度で考えていただきたいと思っています。
今日は先日の北辰テストの結果が塾に届いていて、思ったよりも良かった子もいたし、逆に思ったよりも偏差値がとれていない子もいた。
だから生徒たちの反応もさまざまで、喜んでいる子もいれば、どこか浮かないような顔をしている子もいた。
ただ、もう北辰テストは合否の診断をする模擬試験ではなくなったと思っています。
県入試問題に考えないと答えが出ない種類の問題、これが思考力と発想力の問題だと思うのですが、この種類の問題が5教科に渡って年々増えてきていますので、北辰テストや中学の実力試験で測れない部分の学力があるわけで、北辰テストの信頼性は年々下がってきているように思うのです。
でも僕は生徒の皆さんに、毎回北辰テストの受験を勧めています。
それは合否判定でなく、やる気を持続させるために必要だと思うからです。
もう公立入試は中学の定期試験では全く測れないですし、頼みの綱だった北辰テストや中学の校長会テストもなんだか存在感が小さくなってきている状況だと思います。
それだけ思考力と発想力が県入試に入ってきたことは、それに年々その割合が5教科に渡って増えてきていることは、とてもとても大きな変化だと思っています。
②で書かせていただいたように、この地域の中学生たちは小学生の時に思考力と発想力を鍛える学校授業をほとんど受けていません。
それが毎年の受験結果に大きく影響しているように思っています。
県入試問題が知識量を問う試験から、知識の使い方を問う試験へと年々その割合を増やしている中で、入学する高校のレベルが下降していっていることがそれを表しているように思います。
現状として、もう浦和西・蕨というレベルは小学生からしっかり塾に通っていた生徒でないと届かないレベルになってきているような気がする。
以前であればたとえば5、6年前であれば、中3からでも十分に間に合ったと思うのだけれど、もう浦和西・蕨というレベルはとても高い壁になった感がある。
どうなのだろう。中3生から塾に入塾した場合、合格する高校は川口が最高位、中1、または中2の早い時期からなら市立川口が最高位となってしまった感がある。
物の値段が大きく上がっていく中で、いまこの地域では学習塾に通う時期が次第に後になってきている。
中3からの入塾者が、その年の受験生の半分を超える年まである状況。
小学生の習い事としてはスポーツが一般化している中で、受験に対応できない中3生たちを川口東から川口に合格させることが、塾の主な指導になってきた。
それはそれで、僕には楽しい時間には違いなのたけれど、それでいいのかな?と呟きたくなっている自分がいる。
塾長は春の一見薄曇りとも見える空を見上げながら、また呟いていた。
それでいいのかな?と。
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