2013年4月19日金曜日

「Moくんたちに期待しています」


(4月17日水曜日に投稿させていただいた内容に対する、平山さんのコメントについて、僕の考えを書かせていただいています)

安行地区・新郷地区の中学校に通うほとんどの子たちは、部活が始まる頃になると、その中学の常識が日本全体の常識であるかのような錯覚に陥ってしまうのかもしれません。そしてその結果が、「勉強をしなさい」という家庭での声に耳を貸さなくなる。
あるいは一生懸命部活をやっているお子さんたちを見て、ある程度まで安心をしてしまって、「勉強しなさい」という言葉を胸の中にしまい込んでしまっている保護者の方たちも多いのかもしれません。その結果が、平均偏差値が43から46になってしまうのだと思います。

別に成績が良いことばかりが、大切であるわけではないと思うのです。部活に入って身体を鍛え、人間関係を学ぶことも大切な教育だと思いますし、人間を成績だけではかることなど、できるわけはないと思います。僕にもそれぐらいのことは分かります。でも安行地区・新郷地区の中学校は、学力のレベルがあまりに低すぎる。その上そのことに気づかずに、自分の成績がごく平均的だと考えている中学生・保護者たちが多すぎる。
その結果何が起きているかと言えば、安行地区・新郷地区の中学校の卒業生たちの進学先は、1クラス(40人)以上もの中退者を出しているところがほとんどだし、高校卒業後に社会に出た人たちの中には、アルバイトを生業としている人たちの割合が非常に高くなってきてしまっている。その上のレベルの高校に進学した人たちも、大学受験や就職活動時に今まで思い描いてきた方向とは違う道に進まなくてはならないような学生が、かなり高い割合となってしまっているのではないだろうか。

だから、みんなもっと勉強をすべきだと思います。勉強した結果、中学校の平均偏差値が60を超えたとしても大いに結構だと思います(現実に旧浦和市の中学の平均偏差値は60を超えているという話を聞きます)。そうすれば、彼らが幸せをつかむ可能性は広がるはずです。
とくにMoくんたち、中学1年生の人たちは。まだゴムが充分に収縮する力が残っている時期だと思います。
ゴムの話をしたのには事情があります。毎年2月にシローズでは、新中学1年生の無料体験授業を行っていますが、その体験授業に出席し、3月からの新中1授業を履修しなかった生徒が中2や中3になってから塾に入塾した場合、明らかに中学入学前の体験授業のときよりも学力が低くなってきているのではないかと感じることがあります。学力が下がってきているというよりも、勉強に対する感覚が鈍ってきていると言った方が適切なのかもしれません。明らかに問題を解くときの、自分で答えを出すという意識が低くなっている。別の言い方をすれば、わりと平気に「分かりません」という言葉を使う。一般常識以上に、その言葉を使われると、教える方としては「えっ、何で?」という奇異な感覚をおぼえてしまいます。たぶんそれが、安行地区・新郷地区の中学校の悪い影響によるものなのだと思います。
でも中1生たちは、まだその悪い影響を完全に受けてはいない。その意味で、まだゴムには充分に柔軟性が残っている状態だと思います。

今日の授業で、Moくんたちに、勉強をしないといけないとの話をしました。彼らもある程度は分かってくれたように思います。ですからMoくんたちのこと、僕は期待しています。せっかくあのようなメンバーが揃っている学年ですから、何とかしたいとの気持ちが強くあります。Moくんのこれからに期待してください。



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