2013年7月10日水曜日

高校の決め方 その1「私立高校の決め方」

 7月の声を聞くと、今年も高校受験の時期が始まった感がします。夏休み中から、公立そして私立高校の学校説明会や合同説明会等が県内で開催されます。そこで今回は、公立高校と私立高校に分けていつ頃学校説明会に行き、公立高校であれば「いつの時点で最終的に志望校を決める」のがベストなのか? また私立高校であれば「いつの時点で確約をとる」のがベストなのか? ということについて、書かせていただこうと思います。つまり中3生とその保護者の皆さんが、どのような行程を踏んで高校入学までたどり着けばよいのか。それについてのシローズの見解について、お話をさせていただこうと思います。時期的に私立高校の方が早いために、先に私立高校について、あとで公立高校について、そして最後にまとめを書かせていただきます。



1. 私立高校

・シローズでは、以前からあまり早くから私立高校の学校説明会に行くべきではないので
 はないか。という考えを持っています。
 ですから、夏休み中に大会場で開かれる合同説明会に行くのはどうかと思います。夏休
 みは必死に勉強をして、成績を少しでも上げなければならない時期です。そのことを考
 えると、合同説明会に行くのは時間の無駄ではないか…。また夏休みということは、私
 立高校に持っていける資料が7月の北辰テストの結果だけです。まだ9月から12月の
 4回の結果が分からないうちに確約をもらってしまっても良いのだろうか? そうした
 思いがあります。

 ではいつから、私立高校の学校説明会に行くべきか? シローズではこれを10月の北
 辰テストが返却時以降と考えています。
 これは一つの考え方ですが、10月の北辰テストが返却された時点で学校説明会に行く
 高校を何校か絞り、親子で学校説明会に参加、11月の北辰テストが返却された時点
 で、学校説明会に行った高校の中から1校を絞り込んで個別相談に出席。 確約の約束を
 取り付けるというのが、ベストであると思われます。
  12月の北辰テストはどうするか? 12月の北辰テストを判定に使わない高校もあ
 りますし、あくまでも7月または9月〜11月の北辰テストにより取り付けた確約の約
 束の訂正用(11までの北辰テストの偏差値では「特進クラス」の確約が出なかった
 が、12月の北辰テストで成績が上昇したので、再度個別相談に行ったところ「特進ク
 ラス」で確約が出た)として考えるべきではないかと思います。
  先ほどから、私は何度か「確約」という言葉を使わせていただいています。埼玉県と
 都内北部の私立高校は、併願&単願の推薦入試(1月22日〜24日)として、県内の
 中学生たちを受験させています。一般入試(埼玉県内が2月4日〜5日頃、東京都内が
 2月10日頃)ではなく推薦入試ですから、受験前に合否を教えることになっていま
 す。受験する私立高校と受験者の間で合格の約束をするわけです。これを「確約」と言
 います。ただし「確約」が存在するのは紛れもない事実なのに、表向きには「確約」は
 存在しないことになっています。高校受験は、大人の理屈が通用する場なのですね。だ
 から表向きには存在しないものが、実際には存在している。大部分の保護者の方には理
 解のできない世界だと思います。
  本当に「確約」が取れているのかどうかの確認には、保護者が「こちらしか私立高校
 は受験しないつもりなのですが、大丈夫でしょうか」などと、お聞きになってみて、
 「大丈夫でしょう」的な答えが出れば、「確約」がでる。つまり不合格はないと思いま
 す。「確約」は単願でも併願でも出ます。それだけではなく、2校でも3校でも出ま
 す。もしも「確約」をもらったのに、受験をしないときはどうすればよいか? 大丈夫
 です。私立高校側も受験しない生徒の分を考えて「確約」を出していますから、電話な
 どする必要はありません。以前に県内の私立高校の先生とお話をさせていただいている
 ときに、今年はなぜか安行地区のとある中学校の保護者から、「確約」をもらったのに
 受験をしなくなったことについてのお詫びのお電話が後を絶たない状態で困り果ててい
 る…という話を聞いたことがあります。
  「確約」の基準は、北辰テスト等の偏差値または中3の1学期の通知表です。ですから
    個別相談のときには、北辰テストの結果と通知表を持っていく必要があります。通知表
 の評定で「確約」が出た場合には、高校によっても異なる場合がありますが、学校推薦
 書または校長推薦書の提出によって「確約」となります。また北辰テストの結果で「確
    約」となった場合には、自己推薦書または保護者推薦書を提出することになります。  
  ここで注意すべきは学校推薦書(校長推薦書)の方が自己推薦書(保護者推薦書)以
 上に強い「確約」のように考えがちではありますが、全く差はありません。むしろ中学
 校の評定が相対評価から絶対評価になり、学力とは違う尺度となってしまっているため
 に、むしろ北辰テストの結果(偏差値)の方で合否を決めたいという私立高校側の意志
 が働いているように思います。




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