2018年6月25日月曜日

蕨と浦和西の話2018.6

こんなことばかりを書いて、一体何の役に立つのだろうか?
あまり物事を否定的に考えない…ことを常としている自分であったとしても、やはり頭の中で、どうすれば元気な中学生たちを蕨や浦和西に合格してもらうか? そればかりを頭の中で考えてばかりいる自分は、この地域の保護者たちにとって、奇異な人間に映ってしまうのではないか? そんな思いを最近持ち続けている。

だって、例えばシローズに一番近い安行中の場合、蕨と浦和西の2校以上の高校に合格できる生徒の数は、たいていは5人程度ではないか。一番少なかったのは、確かいまの高校2年生の時で、その時はわずか3人しかいなかった。
それが現状であるのにも関わらず、僕は絶えず「どうしたらその2校に、塾生を合格させられるか?」ということばかりを考えている。
それで実際はどうなっているのか?と聞かれれば、様々な壁にぶち当たって、現高1生まではやはりごく数人しか合格者は出ていない。
でもいまシローズに来てくれている1年生と2年生をそれぞれ、頭の中で思い浮かべた時、半数以上の生徒に合格の可能性を感じてしまうのはなぜだろう?
それが僕の幻で、これから訪れる様々な障害物によって夢破れてしまうものなのかもしれないし、意外に生徒たちの持つ素直さとひたむきさによって、簡単に叶うことなのかもしれない。

どこの高校を受験し、どこの高校に入るのか? ということは、僕の管轄などではなく、保護者と生徒自身に決定権があるのは分かり過ぎるほど分かっていることではあるけれど、学力の低下と地域格差によって、保護者自身が我が子の進学先を入り易い高校に求めて、合格時に良かった良かった…と大喜びし、そしてその時点で我が子の可能性は小さくなってしまっているのにも関わらず、その後の我が子の人生に大きな期待を寄せようとする様には、やはり異様な世界を感じてしまう自分がいる。
だから僕は、これからもシローズに来てくれている元気な中学生たちを、蕨や浦和西に入ってもらう方法をいつも考え続けるのだと思う。


この地域に住む、我が子を中学校に通わせる保護者たちが、安心して通わせられる高校はどこなのだろう?と考えてみると、浦和西と蕨の2校が思い浮かぶ。
それより高いとやはり学習面で付いて行くことへの不安があるし、またそれよりも低いと、その後の人生の職業選択等のことで、諦めなくてはならないことが多く起きてしまう可能性が出てきてしまう気がする。それにこの2校は、これから先の高校入試の変革を考えたとしても、おそらく小学校の時代に特別な学習の経験がなかったとしても、中学入学後の学習だけで合格できる可能性の高い高校である。
もしも中学入学後の学習だけでは入れない要因があるとすれば、それは家庭内で話される言葉のボキャブラリー数が極端に少ないか、小学生の時期に読書の経験がほとんどないか、あるいは家庭内やその生徒自身に何らかの問題がない限り、この地域の中学校に通うほとんどの生徒たちにとって、合格の可能性があるものだと思われる。

この地域で、この2校への合格者がなぜ100人に数人という数字しか出ていないのかといえば、それは何が標準なのか?との解釈が、この地域の場合、国の標準から大きく逸脱していることが原因なのだと思う。なぜ国の基準から逸脱しているのかといえば、子供たちの「何が正しくて、何が間違っているのか?」を認識する判断の基準が、小学校入学後から標準の認識からずれてしまっていることが原因だと思う。これについては、保護者をも含めた周りのおとなたちの責任も大きいはずだ。
でもそうした子供たちであったとしても、理想的な指導者に出会ったときに、その指導者の熱意をしっかりと受け止めようとする…素直さがあったとしたら、そして受け入れたことをしっかりやり遂げようとする…ひたむきさがあったとしたら、きっと状況は変わってくると思う。それが叶ったとしたら、前述の2校はかなり合格に近づいてくるものと思われる。

ご主人が官僚で、しかも我が子が有名私立高校に通わせている私の知り合いは、例の国会に招致された官僚たちの問題を、受験勉強の成れの果て…との言葉で話していた。
きっとそれくらい、どこの学校に入学するか?ということが、その人間の人生に大きく影響を与えてしまうものだと思う。考えてみれば、関西の超有名進学校は大学の合格実績は ◎ であるものの、やけに利己的な生徒ばかりを輩出するきらいがあるという噂は聞いたことがあるし、一部の私立の中高一貫校でも、中学からの入学者よりも高校からの入学者に可能性を感じる…と言い放つ学校関係者は意外と多い。こうした学校では以前から何を問題にしているのかといえば、小学生からの、目の前に吊るされたニンジンを追いかけろ…というような異常な受験勉強によって傷んでしまった心をケアーし、たくましく成長させるためには、学校独自の文化に立脚したノーハウが必要だということだと思う。そしてそうした学校文化を持つ進学後はかなり少ないのが現状のようである。

では、小学校の時代に異常な受験勉強をして来なかった子供たちの受け皿となる公立高校はどうかというと、ここにもやはり問題が渦巻く現状がある。
市内の公立高校を見ても、偏差値50を少し超えたある高校では、学校全体が生徒たちに誇りを持たせることを高校の教育方針にしているようで、生徒によっては自らに対する社会の評価に即したプライドを持てずに、大学進学後の進路選びで苦戦している卒業生たちが多くいるようである。
60近いもう一つの方はというと、やはり進学校という旗を掲げながらも、以前から続く商業高校の文化が色濃く残っているようで、市内ナンバーワンの高校に近づくにはまだまだ時間が掛かるのではなないか。
そうした状況を考えると、やはり浦和西と蕨という2校は、私には光って見えてくる。まずこれまでにたくさんの卒業生たちが作ってきた文化がある。そしてここが大切なところなのだと思うのだけれど、2校は極端な進学校ではない。
蕨高校の場合、最新の進学実績には国公立大学現役合格81名とあるが、合格者の人数が多いのは埼玉大学、埼玉県立大学、首都大学東京といったところで、その他の合格大学はほとんどが地方大学である。そして早稲田、慶應、上智の合格者は30名ほどしかいない。日大と東洋の合格者が一番多くなっていることから、日東駒専レベルがある程度合格保証できるレベルというのが、蕨高校のレベルなのだと思う。そして蕨高校の合格実績よりも1割から2割ほど合格者が少ないのが浦和西の状況のようである。

かなり前から高等学校の予備校化…との問題が叫ばれている。高校側が極端な進学実績を上げようとすることによって、人間形成をする上で本来とても大切な時期であるはずの高校教育の場が、教育とは無縁の予備校のような場になっているとの指摘である。おそらく前述の2校には、そうした問題はないだろう。たぶんたいていの保護者たちがイメージする高校生の生活の場が、この2校にはあるのではないか。
そして卒業後は生徒のほとんどが大学生になると思うが、社会の中で平均的な幸せを得るという片道切符をほとんどの場合、卒業生たちは得られるはずである。我が子が受験勉強の成れの果て…でもなく、わずか大学卒業の年に社会の中での自分に対する評価と、自らのプライドとのギャップに苦しむことのない人生を送るには、やはりこの2校がちょうどいい塩梅なのではないか。

いま僕は、シローズに来てくれている出来るだけ多くの生徒にこの2校に進学ができないものかと考えている。3年生はもう時間的に難しいように思われるが、1年生、2年生にはまだ時間がある。そして2校への受験と合格のためには、学習の時間という絶対量と、生徒の気持ちの部分がどうしても必要になってくるのだと思う。

ではこの地域の中学生たちが、この2校に合格するためにどれくらいの勉強をすれば良いかと言えば、シローズであれば、中1で4日、中2で5日、中3で毎日という学習量だと思う。
3日、5日、毎日というのは、彼らが1週間に授業も含めて塾で学習する日数である。中1は夜9時まで、中2・3は夜10時までという時間である。
部活を終えて、そのあとの塾という生活を心配する向きももちろんあると思うが、中学生たちの体力というのは、きっとこうした生活にもある程度は対応できるはずである。それに塾に来なかったとしても、彼らはテレビにゲームと携帯という生活の中で、12時頃近くまでは床に付かない子たちが多いのではないだろうかと思えてくる。

生活の中での優先順位の一番か二番を塾での学習において、素直さとひたむきさを持って臨んでくれれば、そして保護者の皆さんが、我が子の思いに答えようとする意志さえあれば、蕨と浦和西の2校は決して遠い存在ではなくなるのではないか。
もちろん細かなことはたくさんある。英語と数学をどんな風にどれくらい勉強してもらうとか、もしも読解力が弱ければどうするか?など、きっと小さな軌道修正の連続となるであろう。でもその生徒にこちらの話を素直に受け止めようとする力と、毎日ひたむきに頑張る気持ちさえがあれば、2校を合格圏に入れることは、決して不可能ではないと思う。ここで警戒しなくてならないのは、もしかすると保護者たちの批判癖なのかもしれない。

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2018年6月16日土曜日

英語でなく、国語の世界2018.6

いまの高校1年生から大学入試が変わる。
よく言われているのは、センター試験がなくなり、英語では民間の試験が導入されるという。ここで言う民間の試験には、「書くこと」、「読むこと」、「聞くこと」だった現行の試験に「話すこと」が加わるという。その影響からか、英会話をメインとする塾に通う小学生たちが増えてきているらしい。
ただ具体的にどんな問題が出てくるのか?ということに関しては、高校の進学担当の教員や、予備校等で教鞭を執る一部の人たちにしか分からない。いや想像できない…というのが現実ではないか。小学生や中学生、そして現高校1年生の我が子を持つ一般的な保護者には、???…というのが正直なところだと思う。ただ今回の大学入試改革は、非常に大きな改革であり、その後に小学校や中学校の指導要綱が変わることからも、わずかな変化などではなく、もしかすると、これまでの「勉強ができる」という言葉の意味を変える変革になる可能性がある。

主に高校受験の生徒たちに学習を教えるシローズでも、やはり塾長はかなりこの大学入試改革に敏感になっている。今年から一部のクラスで、英語の授業の時間を倍にしてみたり、夏期講習で国語の授業時間を増やしているのも、そして来年からは小学生の英語クラスを新たに作る準備をしているのも、この大学入試の変革が高校入試に影響を与えるであろう…変化と、一般的に言われる「勉強ができる」という言葉の意味に変化が訪れるであろうことを見越してのことだ。
では高校入試の場において、何が変わるのか?というと、まず問題文が複雑になり、その量が増えてくる。国語だけでなく、国語力とは無縁だったはずの数学や理科そしてある程度は関係していた社会まで、問題文の量が増え、文章が複雑になってくる。
あと英語において、入試問題中の高得点を取るには、どうしても語彙力(ごいりょく)が必要になってくる。問題中の長文が長くなったり、より長文自体が複雑になったことで、単に知っている単語の数ではない…広い理解が必要となってきているように思う。

それと中学校の学習範囲ではない時事的な問題が出される可能性がある。例の日大のアメフト部の問題に絡めて忖度のことだとか、国会で審議されている…18歳成人についてなどということが県入試に出されるかもしれない。それも受験生たちに、それについての意見を述べよ…的な種類の問題が出される?。
例えば国語の作文で、AI(人工知能)についての意見を述べよ。とか、この種類の問題は英語の英作文や社会の問題で出される可能性があるし、数学や理科でもAIに関連した内容が出される可能性は大いにあると思う。
そのためにはご家庭でどのくらいの時間、NHKのニュースを見ているのか?などということが高校受験の合否に関わってくると思うし、例の英語の語彙力や国語の読解力のためには、ご家庭の中で話されるボキャブラリーの豊富さなどということが問われてくるのではなないか。
シローズでも塾長としては、もうテキストの解答を読み上げるだけの講師はいらないと思っている。解答に関連して時事問題を説明し、それに対する質問が聞ける。あるいは講師がそのタイプでないとしたら、生徒たちの心の声に耳を傾けるような講師が必要となってくるのだろう。

結局のところ文科省や知識人と呼ばれる人たちは、学校教育を社会に出てから役立つ内容に変換することを考えているのだと思う。そしてこのことは、かなり大きな変革になる可能性がある。
どうしても気になってしまうのは、社会の動きに敏感反応できるご家庭の子だけが流れについて行くだろうし、それとは反対に社会の動きを敏感に読み取る力がないご家庭では、子供たちは時代に取り残されてしまうのかもしれない。塾にも同じことが言えるのだろう。これまでのように安易にテキストを進めるだけの塾は生徒を大いに減らすだろうし、安易に教えたいことだけを教えるようなな塾も同じだろう。世の中の流れを敏感に感じ取れる塾だけが、生徒を集め続けることになるのではないか。
やっぱり国語なのだと思う。国語力でもなく、子供たちの日本語の語彙力を形成させる環境がどうしても家庭には必要となってきている。日本語の語彙力が英語も社会も、関連が薄いと思われがちな数学や理科であっても、かなり必要になってくるはずである。
埼玉県では、英語のリスニングや英作文、そして国語の作文の配点が上がってくると思われるが、大学入試とは違って、「話す力」を問われるまでにはまだまだ時間が掛かるはずである。
ということは、小学生たちが習う英会話にどれだけの価値があるのか?ということが、やはり疑問になってきてしまう。リスニングは高校入試の場で問われてはいるものの、いま問われているのは英語に親しむことでなくて、英語の語彙力の方だと思う。その語彙力を身につけさせるのに必要なのは、日本語の言葉の数ではないだろうか。
それを思う時、ご家庭の判断の重みをどうしても考えてしまう。

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2018年6月1日金曜日

「志望校合格2018.6 中3の11月までは英語と数学に集中する」

来年の228日木曜日に、いま中学校に通う中3生たちの公立入試が行われる。誰もが合格することを望み、不合格となることなど少しも望んでいないはずである。
ではどうすれば合格できるのかというと、ただ学習時間を増やせばいいというわけでもなく、何の教科にどんな内容の学習をどんな風に行っていくのか?ということが重要になってくるのだと思う。とくにいまは、小学校からの学校授業が2020年の大学受験改革に向けて動いている時であり、昨年の入試では川口北以上の受験者たちの入試問題である選択問題の英語で、大きく難易度を上げた。でも考えてみると、数学はゆとりの教育が定着した15年以上前からかなり難易度と問題の視点を変えてきている。他の教科はというと、国語でも理科でも社会でも記述問題が増えていくだろう。この3教科は年によって難易度を上げることがあるのかもしれないが、とはいえ、ほとんどの中学生たちにとっては、英語と数学の2教科の成績が、他の3教科の成績に反映されるようである。
反映されるとは、国語・理科・社会の得点が英語と数学の得点に近づくという意味である。シローズの生徒たちの場合、毎年中3の10月、11月の3科の成績が12月、1月の5科の成績にかなり近づいている。たいていの場合は10月、11月の3科の塾内での順位が、1月の最終の北辰テストの5科の塾内順位になるという状況が毎年見られているのだ。

これは国語・理科・社会という3科の学習をしなくても、英語と数学の学習の成果によって自然に成績が上がってくるという意味ではない。やはりある程度は行う必要がある。ただやはり国語という教科はたいていの場合、英語・数学の学力を形つくっているという意味合いがあるし、理科と社会においては、英語と数学ほど高校受験に対応できる学力を身に付けることに時間がかからないという側面があるように思う。
シローズの場合、上位の高校へ受験する生徒に対して、できる限り中学2年生からの理科・社会の授業の履修を進めている。また国語が英語と数学に比べてひどく学力差が出ている生徒に対して、中3の2学期に集中的な学習を行わせているという状況もある。
そして入試の実施が2月末から3月の初めになっているという現在の埼玉県の現状を思うと、私立高校の受験が終わる1月23日頃から2月いっぱいまでの30数日がある。国語・理科・社会の3教科の中で苦戦している科目がある場合には、この期間に集中的な学習を行うこともできるはずだ。

なぜシローズが、中3の塾生たちに英語と数学を中心に学習させているかといえば、それはこの地域の地域性が関係しているように思う。
2学期になり、あと志望校まで偏差値を3上げなくては…となった頃、なぜだか英語と数学の偏差値が下がりだすという状況が、この地域にはよくあるようである。英語では長文の問題が難しくなり、数学では図形の問題の出題が増えてくる。きっとそれに対応できなくなるのだと思う。
シローズの場合、英語と数学で2学期以降の北辰テストで70の偏差値を取れる生徒が減ってきた。1学期には何度か70を取れていた生徒が9月以降、とくに11月以降になると65から68くらいの偏差値に、また60の偏差値が取れていた生徒が57から59程度で安定してしまうという傾向が出てきている。この辺がこの地域の中学生たちの浦和・大宮・一女への合格を難しくしている要因だし、同様に市立川口や越谷南への合格を難しくさせている要因になっている。

だから高校受験が5教科で行われるかと言って、比較的成果が出やすい理科と社会の学習に集中するのはとても危険である。その生徒の得点の状況にもよるが、11月までは英語と数学の学習の割合を7割以上、12月でも5割以上、年明けから私立入試までが10割、私立入試後から公立入試までが英語と数学が3割で理科・社会が6割、国語が1割というところがベストな割合ではないだろうか。

それから、あまり毎回の北辰テストの科目別の結果に、保護者が右往左往されない方がいいと思う。国語が上がれば…とか、社会がこうなれば…とか、受験の度に返却されるデータを見ながら、科目別の学習の割合を子供たちに指示する保護者が最近増えてきているように思う。私立の確約の時期になると、なおさらこうした傾向が出てきている。気持ちは分からないわけではないが、お子さんの学習の状況と出される問題の傾向によって、やはりこの時期の偏差値は小さく(3から4程度)上下動する。もしも大きな上下動(8程度)であれば対策を考える必要はあると思うが、小さな上下動は目を瞑るべきである。何よりも、受験生であるお子さん自身が自分の成績の状況をしっかり把握できるようになるというのが合格の条件になるのではないか。

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2018年5月22日火曜日

安行中 my Love 2018.5 微かな光

安行中学校の1年生が揺れているという。
英語科の先生が、これまでにない態度で生徒たちに接していることが原因らしい。厳しい先生だそうで、たくさんの宿題と、指示通りに学習をしない生徒に対して厳しい態度で臨んでいるという。その結果、クラスによっては登校拒否をする生徒まで出て来ていると、保護者たちの一部が騒いでいるらしい。

その先生がどういう方なのか、私は知らない。お会いしたこともなければ、お話したことすらない。ただ神根中の英語科に、かなり厳しい指導をする先生がいるという話を聞いたことがある。厳しいばかりでなく、担当する生徒たちの英語学力をかなり上げているとも聞いていた。
どうやら、その先生が安行中で生徒たちに向き合っているということなのだと思う。

いまの安行中の学力の問題はかなり深刻である。以前から安行中は学力の低い中学ではあったけれど、ここ10年ほど生徒たちの学力はさらに低下して来ているように思う。そこに地域格差という、これまでになかった波が襲いかかって来ている。
おそらく今年から始まった小学生の英語科の成果が出始めるであろう、現小学五年生たちが中学に入学した時点では、安行中の生徒たちはさらなる地域格差の犠牲に合うのではないか。そんな気さえしてきてしまう。
だからいま安行中の生徒たちにとっては、それほど高くもない市立川口という高校が花形の高校となり、その上の川口北は天才?の域になっているということだ。

なぜ安行中の学力が低いかといえば、それは生徒たちの意識の問題であると思う。何が普通なのかという基準が狂っていることに起因しているのではないか。
本来は、もっと早くそこに手をつけるべきだった。それを歴代の管理職たちは、それが市からの指示なのか、生徒たちに自信と誇りを持たせる方向にシフトしていた。そして地域までも巻き込んで、安行中が川口市の中で一番素晴らしい中学校…だと、もてはやした。
でもそのやり方には、当然限界が出てくる。なぜなら当事者の生徒たちに、自分たちは何に対して自信と誇りを持ったら良いのか?という疑問を持たせてしまうからだ。何らかの充実感を感じさせた上での自信と誇りなら価値がある。でも何ら充実感を感じないまま、自信と誇りを持たせることなど不可能であったはずである。もちろん一部の生活面に問題を抱えた生徒たちには有効だったかもしれない。でもその他大多数の生徒たちにとっては、それは決して有効的な策ではなかったはずである。
そう、結局は生徒たちの意識の変化と、それによる学力面の充実なしに学校の発展など不可能だったのだ。部活だけに力を入れても、数々の行事の成功を期待するだけでは何の変化も起こらないということなのだと思う。

もしかしたら前述の英語科の先生は、その生徒たちの意識の変化を安行中で行おうとしているのではないか?
だからたくさんの宿題を出し、自分の授業で指示通りに学習をしない生徒を叱る。そればかりでない。担当する部活の生徒にまで、学習意欲を高めようと努力する。
いままで多くの先生方がやろうとして、阻む壁の高さに意欲を失ってきたそれを、1人の女性の先生が行おうとしていることが素晴らしいと思う。塾長としてではなく、地域に住む一卒業生として大いに期待させていただきたいと思っている。

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2018年5月18日金曜日

数学で、偏差値70を取るということ

数学で、70の偏差値を取る。
これって英語で70の偏差値を取るよりも、きっと難しいはずである。
中学校で集計をしているかどうかは分からないけれど、毎年発表される各教科の県内公立高校の入試平均点とこの地域の中学校内での各教科の平均を見たとき、おそらく数学が、一番点数が取りにくい教科になっているのではないか。

数学の何が難しいかといえば、まず教科書に出ているような一般的な数学の問題は、入試問題ではかなり姿を消して来ている。ではどんな問題が出てくるかといえば、中学学習範囲の中で底に隠れた知識が問われた種類の問題である。
外では発想力が問われるという風に言われているし、僕もそういう言葉で表現をしたこともあるけれど、一部を除けば、やはり隠れた知識が出されている場合が多いのだと思う。問題なのはその隠れた知識が、一般的な学校授業で学ぶことができるのか?との疑問である。
いま小学校でも中学校でも、分かりやすい授業の要求というものがあると思う。でもその隠れた知識というものは、分かりやすい説明では知識として入れることができないのかもしれない。その辺が地域格差を広げている原因のようにも思う。

数学の問題を種類に分けると、「計算」と「方程式」と「関数」、そして「図形」に分けることができる。
計算
方程式
関数
図形
偏差値
×
40
×
45
×
50
55
60
65
70

上の表は、この地域の中学生たちに数学を教えてきた私が、最近の生徒の数学の学力の状況からまとめたものである。
×ほとんど解けない状態。△問題によっては解ける状態。◯ある程度解ける。◎かなり解けるで表すとすると、上の表のようになるものと思われる。
◯のレベルというのは、単元別に出される中学の定期テストで90点以上の点数を取れる学力だと思います。決して定期テストで90点取れなかったとしても、塾の授業とその復習と宿題演習で取れる学力が身につけば◯に該当する。
では◎はというと、前に書いた隠れた知識を持つ学力なのだと思います。そして発想力の有無は、毎回70の偏差値が取れるかどうかに関わると思う。発想力が高ければ、おそらく毎回70オーバーだろうし、知識だけで、もしも発想力が無かったとしたら、2回から3回に1度は70を下回ることになるだろう。

これは何度かこのブログで書いていることなのだけれど、中310月の北辰テストまでは中3範囲の図形の問題は出されない。相似と三平方の単元は、まだこの時期には学習が終わっていないのである。11月のテストで相似が初めて出題され、三平方を含めた全範囲が出されるのは1月に行われる最終の第8回だけである。
この地域の中学生たちが、11月の北辰テストで大きく数学の偏差値を下げるのは、中3範囲の図形が原因であるのだろう。そして相似と三平方の定理が厄介なのはそれらの難易度が高いというだけでなく、中2の三学期に行う図形の合同の単元の理解の状況が、相似と三平方の理解に大きく関わっているということだ。
つまり相似と三平方を完全に理解するには、中2範囲の図形の合同まで戻ってやり直す必要が出てくる。きっと図形の見方のような能力が、この単元で学べるのだと思う。それができていない状況では、相似も三平方も点数に結びつかないようだ。しかし入試が近づいたこの時期に、それを行う時間などない。

もしも中2範囲の図形の合同が完全に理解できていない生徒がいたとして、その生徒は計算問題はもちろん、方程式の応用の単元も関数も理解できていたとする。だから中3の10月までの北辰では、数学が70前後の偏差値が取れた。たいていの場合、数学で70近い偏差値が取れるとすれば、英語も70近い偏差値を取っているはずである。国語と理科社会の偏差値は分からないが、3科で70近い偏差値を取っている可能性が高い。こうした生徒は春日部や浦和市立以上の高校への受験を考えているはずである。ところが相似の単元が出題範囲に入る11月以降、偏差値は下がっていく。12月、1月の落ち込みはもっとだろう。
この地域でよく聞く、偏差値が70あったのでけれど、川口北にしたという話はこの辺に原因があるのかもしれない。

最後に、発想力について書かせていただく。
数学における発想力は、この地域においては、中学生からの勉強では身につかないのかもしれない。シローズに来てくれている生徒で数学が70をコンスタントに超えているのは、小学生の時に算数の難しいテキストをかなり進めた生徒だけである。それ以外の生徒で、時に70を超える生徒は出て来ているが、コンスタントに70が取れているのは、この問題集の経験者に限られている。もしかしたら、これが、発想力があるかないかの違いに通じているのかもしれない。

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2018年5月16日水曜日

偏差値58のSクラスと偏差値65のSSクラス

シローズの英語と数学のクラスは、学力別に分かれた集団授業になっています。個別授業のクラスもあるのですが、ほとんどの生徒たちはこの集団授業のクラスで英語と数学を勉強しています。英語・数学とも週2回のクラスもあるのですが、今回は週1回のSクラスとSSクラスについて書かせていただきたいと思います。

SクラスとSSクラスの違いは、中2生の時に使うテキストにあります。Sクラスは、英語・数学ともシローズで前から使っている標準的なものを使っています。それに対してSSクラスは、英語も数学もかなり難しいテキストを使います。それと英語の授業時間を週に2コマ(数学は週1コマ)取っており、文法中心のその難しいテキストの他に長文の問題、それとリスニングを入れています。

シローズの生徒たちは中2になった時点でSクラスにするか、SSクラスにするのかを決めます。また時には入れ替えも行います。どちらかと言えば、SSからSにというのが一般的で、SからSSというのはかなり稀だと思います。実は今年の中3生で4月前にSクラスからSSクラスに移った生徒がいますが、それはこの生徒の頑張りと、SSクラス生たちのあまり頑張らない…という状況によるものです。

この2クラス、何が違うのかといえば、中学3年生の二学期以降の学力に大きな違いが出てきます。中2からSSクラスで頑張った子は北辰テストの偏差値がたいていは65以上、Sクラスの場合は58以上というところでしょうか。もちろんその生徒の頑張りの状況と小学校の時の学習の状態で、プラスマイナスがつくことになります。でも65と58という偏差値は、ある程度保証できる数字になると思います。

ただこのSSクラス、生徒たちにとってはかなりきついと思います。英語の辞書も中学生用の物では間に合わなくなるだろうし、数学も分からないから次の授業で先生に聞こうというよりも、その分からない問題を、時間を掛けて考えて来ることが要求されます。
今年は中2SSクラスの人数が少し多いのですが、残念なことに、これから次第に人数が減って来ることになると思います。

シローズは上位の高校を目指すだけの塾にしたくはないのですが、なぜそんなクラスを作るかというと、この地域の中学生たちの可能性を広げたいという気持ちと、所詮大手には敵わないのだろう…という声に対する私自身の反発なのだと思います。

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2018年5月9日水曜日

安行中 my Love 2018春

学校の先生たちが自分の意思をしっかりと言わなくなったのは、きっと保護者とのトラブルを恐れているからに他ならない。
なぜ保護者との間にトラブルが起きてしまうかと言えば、教員たちと保護者の間に実在する子供たちが、実際に起こったことと違うことを保護者たちに話すようになったからではないか?
また保護者の方たちも、昔とは全く変わってきていて、我が子が嘘を言っているかも知れない…と思いながらも、昔のようにそれを叱ったりするのではなく、我が子の言い分を認めようとする性(さが)に近い気持ちが存在するようである。

だから学校の先生たちは、日々自分たちが接する生徒たちを刺激しないようにと努める。そして教員という仕事を単なる職業として割り切るか。あるいは通常の生徒に対する指導以外の業務、例えば部活の指導に夢中になるくらいしか道は残されていないのだと思う。
でもこの国に住む人たちの中で、平均以上の知能指数を持つ彼ら教員の中には、日々のそうした理解し難い現状の中を器用に泳ぐことを、良い教育者の条件だと唱える輩(やから)がいる。またそうした輩たちは大いに出世を果たし、教員という職業の素晴らしさを今後も周囲に語ろうとするのだろう。
だからこの地域の教育は一向に良くはならない。これからも年々新たな問題を生み出してしまうのではないか。

ところ変わって、成績を上げることを生業とする私の生きる世界の中では、愛する生徒たちの成績を上げるための最終手段が存在する。
それは、その子たちの限界を超えさせること。具体的には学習の時間であったり、難易度であったりする。でもいくら僕であっても、これを生徒全員に要求したりはしない。この子なら…とか、志望校から考えてそろそろ…とかと思ったときに限界に挑ませようとする。

しかし挑まされる側の生徒たちはというと、時としてそのことにストレスを感じてしまうようだ。そしてその反動は、時に私に向く。
保護者からの相談という名のクレームだったり、さらにエスカレートすると、中学校の先生への相談まで進む。
そうなってしまうと、もうお手上げだ。なんとか生徒たちの間を器用に泳ぐ事が出来なかったのかと、自分を責める日々が続くことになる。
それは分かり過ぎるほど分かってはいるけれど、この地域の中学生たちの成績を上げようとすれば、やはりその道を通ることになる。というより、その他に道はないと思う。

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